【イベント運営スタッフ】冬の服装
我々ヤマチコーポレーションの本拠地である北海道は、みなさんご存知の通り
冬は極寒の寒冷地気候です。
極寒だからといって屋外イベントが無くなることはありません。冬ならではのイベントは沢山あります。ご存じの方も多い”さっぽろ雪まつり”や、”さっぽろホワイトイルミネーション”、”ミュンヘン・クリスマス市”など、寒さや雪がないと盛り上がらない?!イベントもあります。
皆さんは、極寒の会場でイベント施工スタッフや運営スタッフはどのような防寒対策をしているのか気になりませんか?
今回は、運営スタッフが極寒の屋外で行われる「式典」でどのような防寒対策をしているのか?についてお話しします。
冬に行われた高速道路の通り初め式【事例】
なぜ冬の屋外でするの?
わざわざ極寒の屋外でどうして式典をするの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、「式典」とは記念行事。建物が完成した「修祓式」や、橋やトンネル・高速道路が開通された「開通式」、特別な電車の「出発式」など、お披露目したい主役が屋外にあるのに、「外は寒いから暖かい屋内の別の場所でやりましょう・・・」「今日は特別寒いので延期で・・・」なんてことは中々出来ないですよね?流石に悪天候(猛吹雪など)の場合は、参加者への安全を考慮して延期の判断がされることもありますが・・・。ちなみに、トンネルや駅は冷たい風が吹き抜けるので体感温度は実際の気温より更に寒く感じます。
新幹線開業式典【事例】
どのくらいの時間、外にいるの?
外にいる時間は式典の種類によりケースバイケースではありますが「事前準備」「受付」「リハーサル」で3~4時間程度、
本番で30分程度の時間を極寒の中で過ごすことになります。
式典時の運営・進行スタッフの服装
最近では”黒”であればコート着用でもOKなことが増えて来ましたが
基本的には、どんなに寒くても式典本番中は黒系のスーツで進行をしなければならないので、なかなかタフな現場です。
私たちが行う防寒対策はとても単純です。
「着れるだけ着て、貼れるだけ貼ること。」
トンネル開通式事例
着れるだけ着る!
今や様々なメーカーから発売されている”あったかインナー”は必須です。(因みに私は、ユニクロさんのヒートテックを愛用)ただし、Yシャツから色が透けないように白またはグレーのものを着ます。時には二枚のインナーを重ね着することもあります。
そして、底冷えという言葉があるように足元から伝わってくる寒さが全身に伝わり体の芯から寒さを感じたりします。その対策として靴下も重ね履きします。
スーツには革靴が基本ですが、革靴が許す限り2枚、3枚と重ね履きをするとだいぶ足元の冷えを感じにくくなります。
貼れるだけ貼る!
使い捨てカイロも必須アイテムです。その中でも重宝するのが”貼るカイロ”。
効率的に体を温める基本は、全身の中で太い血管が通る「首」「手首」「足首」を冷やさないというのが鉄則ですが、これらにカイロを貼ると目立ってしまいます。そこで、「太もも」「お腹」「お尻」など大きな筋肉がある箇所にカイロを貼り温めます。「背中」も太い血管が通っているので温めるポイントの1つです。表立っては見えない箇所に”貼るカイロ”を貼りまくります。
当然、足用のカイロも貼ります。つま先だけではなく、かかとにも貼ります。
手袋の着用がOKな場合は、手の甲にも足用カイロを貼ったりします。
スーツを着用する際に、許されるならばガーディガンやベストを中に着用します。
リハーサル時は本番の服装プラスαで防寒!
本番時には着用できないのですが本番直前までは、頭には「ニット帽子」首は「マフラー」で体を温めます。
また、スーツの上にウィンドブレーカーやダウンを着て体温が下がらないようにケアしながら、リハーサルなどを行います。
(一度、体が芯まで冷えてしまうとなかなか温まらないのです)
登壇者と司会者への気遣い
もちろん式典の登壇者と司会者の方への防寒対策も行います。
司会者は司会台を使う事が多く司会台の内側はお客様から見えない死角になりますので、足元に「小型の温風ストーブ」を置いて足元を温めます。
また、テープカットなどの登壇者のためにはジェットヒーターで温風を送ります。
運営・進行スタッフは、動き回るのでストーブやジェットヒーターの恩恵に預かるのは難しいのですがそこは本番の緊張感、そして気合と根性で乗り切ります!
最後に
冬の式典現場をどうしたら良いか悩んでいらっしゃる皆様、ぜひ我々にお任せください!
防寒対策バッチリでお伺いします!